DNAのエクソーム解析について
DNAのエクソーム解析とは、DNAの塩基配列のうち、mRNAを経て最終的にタンパク質になる部分のみを解析することを指します。
タンパク質が生体内で果たしている役割の重要さは言うまでもありませんので、その重要な部分にのみ焦点を当てることでより効率的に行う意図があるわけです。
昨今ではDNA解析は機械化・自動化も進み、単価は安くなってはきていますが、それでもそれなりのコストはかかります。
お金を無駄にせず大事なことに集中させたいと考えるのはある意味で当たり前と言えるでしょう。
DNAのうち、最終的にタンパク質になる部分の割合がどれくらいか知っているでしょうか。
これは嘘に違いないと思えるほど低い数字で、1%から2%程度に過ぎません。
残りの部分は確かに塩基配列ではあるものの、タンパク質に翻訳されることはないのです。
翻訳される部分のことをエクソン、翻訳されない部分のことをイントロンと呼んでいます。
ではイントロンは本当に何の役にも立っていない完全に無駄な部分なのかというとどうやらそんなことはなく、遺伝学的には一定の意味を有してはいるようなのですが、少なくとも現に存在している細胞中というか生体内においてはタンパク質を作らないことは間違いなく、その意味では利用されていないことは事実です。
遺伝学的な興味を持っているのではなくて、今その場に存在している生体についての研究とか興味の場合には、エクソーム解析は有利だということになります。